背の君、山の方

完全俺得な二次創作HP

CONSIDERATION

仮面の王

ゼクス

OVERVIEW

掟の国で唯一顔を出したりして、とにかく掟を破りまくる王。

CONTENT

ゼクスは神か

仮面の国ではあれだけ人々が従順(勤勉)であるから、何か信仰があるのかと思ったけれども、そうでもなさそう。(神を信じてるんだかそうじゃないんだかってスタンスは実に日本らしいけれどね)
古来からありそうな「王(神官)が神を、人々は神と王に信仰を!」ってスタンスが窺えないから、ゼクスは神でも神官でもなさそう。

じゃあサントラ曲名の「掟ニ囚ワレシ神」の「神」って誰のことなんだというと、やっぱりゼクスなんじゃないかと思う。
本来、仮面というものは神や異形になることを目的とするアイテムである。
だから「仮面を被っている仮面の民全員が神」だとすると、仮面を被っていないゼクスは「唯一神ではない」イレギュラーな存在となる。

それにゼクスは全てではないけれども、普段から掟を破り続けているというか、守ってはいない。
そのせいで仮面を被っていないわけだけれども、そんなゼクスを民が崇拝・信仰・王と認める理由は?
王家の血筋?人柄?人望?「王」だから?掟だから?
日本だってエジプトだって「王が自分より劣っている」と感じたら民や配下にクーデターを起こされる。
それなのにクーデターを起こされない何かがあるとすれば、民の従順さか、ゼクスが生まれながらの神の申し子かといったところ。
「神の申し子」なんていうのは、日本昔話だったら神域である川の上流(山奥)からどんぶらこどんぶらこと流れてくるんだったっけね。
たしか、王宮の前まで川があったような。

おっと脱線するところだった。
日本式にゼクスを捉えてみれば、日本に神の御代より続く家系があるね。
そう、天皇の家系だね。
天皇の家系であれば、兄弟間でのもめ事がない限りは、ほとんど存亡の危機になるようなほどの危機は訪れない可能性が高い。
ゼクスがそういったポジションにいるのなら、民が全員神であってもおかしくはないね。
日本は八百万の神の国だし、神道では人が死ねば、みんな氏神になる。

天皇の仕事といえば、国のため、人のために祈ること。
あんまり知られてないけど、天皇は神道という宗教の代表であり、現人神(現世で人の姿をとった神様)であり、エリザベス女王もローマ法王も上座を譲るほどの人だからね。だって神だもの。

ゼクスがこれをしないのは、仮面を取ることによって、ゼクスが神の座を下りたんじゃないかと思う。
1は付け足しになってしまうけれども、ノイン=9、ゼクス=6、フィーア=4の名前を並び替えながらGoogle検索をすると、1946年に象徴天皇制(施行は47年)の話が出てくるあたり、ちょっと関係を疑ってしまう。
象徴天皇制とは言っても、主権者から転落した訳ではないし、ちゃんと国事行為はするし、もちろんお祈りもするし、ほぼほぼ王であることには変わりがないように思う。

まぁゼクスたちの名前の数字に忠実に考えると、象徴天皇制は「話はあったけど施行前」だから、ゼクスが神から人間へシフトチェンジしようとしてるんじゃないかな、程度に思った。
国が亡びるのは、神としてのゼクス(王)が死んだからか、人間としてのゼクスが生まれたからか、ゼクスが生きているべき時代が変わろうとしていたのか…。

すべてはヨコオさんのみぞ知る世界。

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